2014年7月31日木曜日

エスターハージー Weingut Esterházy

訪問:2014年6月20日
ワイン産地名:ライタベルク、ノイシードラーセー=ヒューゲルラント(Leithaberg / Neusiedlersee-Hügelland)
所在地:トラウスドルフ(Trausdorf an der Wulka)
ワイナリーのサイト:http://esterhazy.at/de/weingut/index.do
案内してくださったカテリン・ワムバッハーさん(右)
ブルゲンラント州(Burgenland)の名門貴族エスターハージー家が経営するワイナリーです。
以前は州都アイセンシュタット(Eisenstadt)にある宮殿の地下にありましたが手狭になった為、郊外のトラウスドルフに最新の設備を備えた建物を建設し移転しました。
温度と湿度がコントロールされた部屋に並ぶバリック
ワイナリーは営業のカテリン・ワムバッハー(Kathrin Wambacher)さんに案内していただきましたが、訪問2度目のKino_Sanは設備見学中も試飲のことが気になっていました。
試飲はワイナリー入口の試飲スペースでさせていただきました。
当店看板ワインのカエルちゃんシリーズ
当店の看板ワインであるカエルのお姫様&王子様には実は王様の赤もあるのです。
Kino_Sanのお目当てはその赤と。。。
お姫様のTシャツ
ところでエスターハージーってマーケティングが上手いのです。
エスターハージーの伝統の料理本やエプロン、ソムリエナイフ等、エスターハージーが好きな人にはたまらないグッズがいっぱいですが、今回見付けてしまったのはカエル姫と王子のTシャツです。
姫はピンクで女性用、王子はエンジで男性用のようです。
試飲させていただいたワイン
<2010 Froschkönig>
ブラウフレンキッシュ(Blaufränkisch)とメルロー(Merlot)、ツヴァイゲルト( Zweigelt)のキュベ
明るいルビー色
ベリーの香り、タンニンが強い

<2012 Leithaberg DAC Chardonnay>
黄金色、ミネラリーな香り
クリーミィな口当たり

<2011 Leithaberg DAC Blaufränkisch>
明るいすみれ色、ダークチェリーの香り
タンニンが優しい

<Esterházy Haydn>
オレンジがかったルビー色、ベリーの香り
タンニンが強く、後味にチョコも

エスターハージーのワインは輸入されているもの全てがKino_Sanのワインショップで販売中です。 欠品もありますが、9月には入荷予定です。



2014年7月30日水曜日

番外編 エスターハージーのレストラン ヘンリチ(Restaurant Henrici)

またまた、番外編です。

ブルゲンラント州(Burgenland)の名門貴族エスターハージー家ワイナリーだけでなく、州都アイセンシュタット(Eisenstadt)を中心に多角的に事業を展開しています。
グループ会社と言うよりは旧財閥に近いのかもしれません。

その事業の一つの形としてのレストランです。
アイセンシュタットの宮殿の前にあります。

昔々の事ですが、このレストランのテラス席から宮殿を眺めながらコーヒーを飲んだ記憶があります。
エスターハージーの宮殿
ヘンリチ(Henrici)は馬小屋と言う意味で、このレストランは宮殿の馬小屋だったようです。
レストラン内部
同じ建物にはブルゲンラント州のワインを集めたワイン・ショップも入っています。
ワイン・ショップ
エスターハージーのワイナリーへ行く前にこのレストランでランチをしました。
Kino_Sanが頼んだのはホワイトアスパラガスです。
ホワイトアスパラガス
Kino_Sanはこのホワイトアスパラガスが大好きなのです。
メニューで見付けてしまったので、もうどうにもなりません。
すっごく美味しかったです!!



2014年7月29日火曜日

エフ・エックス・ピヒラー Weingut F.X.Pichler

訪問:2014年6月20日
ワイン産地名:ワッハウ(Wachau)
所在地:デュルンシュタイン(Dürnstein)、オーバーロイベン(Oberloiben)
ワイナリーのサイト:http://www.fx-pichler.at/
ワイナリー 2階のガラス貼り部分は試飲室
オーストリアでスターワイナリーと言えばここ、エフ・エックス・ピヒラーだとオーストリアワイン好きでない方でも名前を知られている有名ワイナリーです。
スタイリッシュなワイナリーの建物、チョイ悪オヤジ的な雰囲気がいい次期当主ルーカス(Lucas)氏と美人の奥様ヨハンナ(Johanna)さんの写真は目を引きます。
ルーカス氏
スタイリシュなイメージとは違い、ワイナリー内部にもオートメーションの機械は少なく、葡萄栽培も殆どが手作業のワイナリーです。
ワイナリー内部
ワインの生産量もそれ程多くはなく、葡萄栽培から醸造、瓶詰めまで、一つ一つの作業を丁寧に行っている感じがルーカス氏の話に垣間見えました。

但し、どうでもいい事ですが。。。
このワイナリーを訪問してから、ルーカス氏と奥様のヨハンナさんがワイナリーの片隅でラベル貼りをしている姿が時々頭の中に浮かんでしまってどうにもなりません。
どうでもいい事でした。すみません。
試飲室
試飲はワイナリー保有の醸造畑が見渡せるスタイリシュな試飲室させていただきました。

<Grüner Veltliner Loibner Klostersatz Federspiel>
グリーン、ミネラルが力強く、柔らかい酸

<Grüner Veltliner Urgestein Terrassen Smaragd>
グリーンに黄が少し混じります。
ミネラルと酸のバランスが良く、アルコール度数が高いですが飲み心地は軽く感じます。

<Grüner Veltliner Loibner Loibenberg Smaragd>
黄緑
少々若いので味わいが深くなるのを待ちたいです。

<Grüner Veltliner Dürnsteiner Liebenberg Smaragd>
樹齢50年の古木
黄緑
甘くない柑橘系の果物の酸と深いミネラル

<Grüner Veltliner Dürnsteiner Kellerberg Smaragd>
黄緑、フルーティな香り
優しいミネラルと酸

<"M" Smaragd>
KellerbergとLiebenberg、Loibenbergの良い葡萄を使用
グリーンに僅かに黄色が混じります。
フルーティな香りと優しい酸とミネラル
上品なワインです。

<Riesling Loibner Burgstall Federspiel>
黄色にグリーンが混じります。
ミネラリーな香り、柔らかいけど強い酸、後口のミネラルが清涼感をもたらします。

<Riesling Loibner Oberhauser Smaragd>
黄色、ミネラリーな香り、甘くない柑橘系の果物の酸

<Riesling Loibner Loibenberg Smaragd>
黄色、かぼすのような酸と旨味

<Riesling Dürnsteiner Kellerberg Smaragd>
黄色、柑橘系の果物の香り
酸とミネラルのバランスが良く、後味も優しい

<Riesling Unendlich Smaragd>
黄色、フルーティーな香り
モストの濃さは分かるけど重くはない。
レモンのような酸が後味に残る

<Riesling  Loibenberg>
中辛口とのことでしたが、あまり甘みは感じない
黄色にグリーンが混じります
フルーティーな香りでクリアな酸
試飲室からの眺め
エフ・エックス・ピヒラーのワインは輸入されているもの全てがKino_Sanのワインショップで販売中です。



2014年7月28日月曜日

食の安全とオーストリアのワイナリー

中国の食肉加工会社のショッキングなニュースでにわかに騒がれている食の安全について、ちょっと書かせていただきます。

Kino_Sanは中国の殺虫剤が混入された餃子の事件があってから、表示ある食材は国内産の物を購入するようにしています。
その前からも農薬の使用の件でアメリカ産の野菜は買わないようにしていたのですが、口に入る物は出来るだけトランスの分かる物をと思い、出来るだけ実行しています。

特にワイン販売を始めてからはオーストリアや国内のワイナリーとのつながりもあり、農業や酪農というものを意識して考えるようになったので、国内産を買うという意識は高くなっています。

それでも今回のような加工品については原産国、加工された国が分からない事が多く、購入を迷ったり、止めたり、まぁいいかと購入したり、その時の気分的な事も多々あるのが現状です。

でも、今回の事件で、改めてトランスレートの大切さを痛感していますし、原産国や加工された国が分からない物は購入を控えなければと思っています。

ところがKino_San、ワインはオーストリア産の物だけを販売しています。
Kino_Sanのワインショップ

言ってる事と、商売が矛盾しているという感じです。

でも、ないのです。

トランスレートはしっかりしています。

誰がどんな畑で、薬をどのように使って(使わずに)、葡萄を栽培し
誰がどんな機器を使って、その葡萄を加工(醸造)したか
その加工されたもの(ワイン)はどのような状態で保存され、どのように出荷されたか

これがはっきりしています。

だからこそ、自信を持って販売出来るのです。

6月のオーストリア・ワイン研修もその意味でも大切な仕事の一つなのです。
有機栽培の葡萄畑
中国のニュースを見ながら自身の仕事を改めて見なおしているKino_Sanです。



番外編 ランゲンロイスのイタリアン ビラ・イタリア(Pizzeria Bella Italia)

ちょっこっと番外編です。

ランゲンロイス(Langenlois)ブリュンデルマイヤー(Weingut Bründlmayer)ユルチッチ(Weingut Jurtschitsch)を訪問したKino_San達ワイン関係者ですが、ホテルに戻る前に小腹が空いたということでホルツプラッツ(Holzplatz)のイタリアンに入りました。
ビラ・イタリア
イタリアンと中華料理はオーストリアでも以前から多かったのですが、最近はイタリアンが目立つようになって来ました。
イタリアンレストランですがオーストリアの場合はウィーンナー・シュニッツェル等の地元の料理も食べられる事が多いです。
一人ワインを飲んでるKino_San
ここでは各々ピザやパスタ、スープをオーダーしました。
疲れていたので、残念ながら料理の写真は撮ってないです。

ピザッラだけにピザはそこそこ美味しかったです。
ある人がオーダーしたカルボナーラは塩味がきつく、塩辛かったです。
Kino_Sanはヌードルスープを注文しましたが、何故かクルームスープがきてしまいました。
面倒なのでそのまま食べちゃいました。

味はとにかく、小腹は満たせました。

2014年7月27日日曜日

ユルチッチ Weingut Jurtschitsch

訪問:2014年6月19日
ワイン産地名:カンプタール(Kamptal)
所在地:ランゲンロイス(Langenlois)
ワイナリーのサイト:http://www.jurtschitsch.com/
ワイナリー正面のJのマーク
古くは修道院の葡萄造りの庭として記録の残る歴史あるワイナリーです。
歴史があるだけでなく、オーストリアでも有数のこの大きなワイナリーを支えていた3兄弟が引退し、後を継いだのはアルヴィン(Alwin)氏とシュテファニ(Stefanie)さんの若い夫婦です。
2人はワイナリーの伝統を受け継ぎ、守りつつ、新しい事にも挑戦しています。
Kino_Sanもワインの味がどんどん良くなっている感があります。(以前も良かったのですが)
シュテフェニさんと愛の結晶

アルヴィン氏
ユルチッチではワイナリーの古いケラーの見学の後、なんと醸造畑ハイリゲンシュタイン(Heiligenstein)で試飲となりました。
ケラー見学中
試飲中
醸造畑の中での試飲ということで、ここでも試飲メモなしです。
ハイリゲンシュタインからの眺めはとても素晴らしく楽しい一時でしたが、試飲メモがないのはKino_Sanのミスです。
こちらも歓迎モードだった感じです。
カンプ谷を眺める 列車は行く

試飲しながら夕陽を眺める
ユルチッチのワインは輸入されているもの全てがKino_Sanのワインショップで販売中です。



2014年7月26日土曜日

番外編 ホイリゲンホフ・ブリュンデルマイヤー Heurigenhof Bründlmayer

カンプタールの有名ワイナリー、ブリュンデルマイヤー(Weingut Bründlmayer)直営のホイリゲです。
ランゲンロイス(Langenlois)の中心部ウルシン・ハウス(Ursin Haus)の前を少し西に入ったところにあります。
名前はホイリゲですが、料理が充実した高級レストランとして有名です。
ブリュンデルマイヤーの試飲はこのホイリゲでさせていただきました。

試飲の内容は先のブログに書きましたので、今回は料理の紹介です。
前菜
パン 器がかわいい
とにかく料理が美味しい、ワインとの相性もばっちりです。
川魚
鶏の揚げ物
パイ包み
じゃがいものサラダ
デザート
特に鶏とじゃがいものサラダは絶品でした。
今回のオーストリア研修でも特に美味しい料理だったと思います。



2014年7月25日金曜日

ブリュンデルマイヤー Weingut Bründlmayer

訪問:2014年6月19日
ワイン産地名:カンプタール(Kamptal)
所在地:ランゲンロイス(Langenlois)
ワイナリーのサイト:http://www.bruendlmayer.at/
ホイリゲの入口
ブリュンデルマイヤーは多くのワインが定番輸入されているオーストリアの有名ワイナリーです。
今回はワイナリー見学ではなく、直営のホイリゲでランチをいただきながらの試飲となりました。
ホイリゲの庭の席
庭の席の一角に当主のヴィリー氏を囲む形で試飲をさせていただきました。
ヴィリー氏(右)とインポーターAWA社の社長ティッシュ氏
ブリュンデルマイヤーのホイリゲはホイリゲというよりは高級レストランに近く、マジ勝負の試飲も一見優雅なランチタイム的になってしまいました。
優雅なランチタイム
ということで試飲メモがありません。
セクト(スパークリング)から開始して、主なグリューナー・フェルトリーナー(Grüner Veltliner)、シャルドネ、最後はアイスワインまで試飲させていただきました。
セクト
気に入ってサンプル獲得
試飲させていただいたワイン
アイスワイン
<Grüner Veltliner Käferberg 2012>
この手の濃いワインは苦手なのですが、和食、得に出汁の濃い煮物との相性が見たくてサンプルとして購入しました。
旨味が強いので京料理との相性はいいと思う。
でも、日本未輸入
珍しいツーショット
今回の試飲会はインポーターさんの案内なので、日本からのわざわざ来てくれた方々への接待的な感じが強かったと思います。
次はワイナリーや畑も見学したいです。

ブリュンデルマイヤーのワインは輸入されているもの全てがKino_Sanのワインショップで販売中です。
欠品もありますが、8月には入荷予定です。



2014年7月24日木曜日

番外編 辺境のイタリアン ファンデル(Fandel)

またまた、ちょっと番外編です。

ソートブルゲンラントの辺境、ハーゲンスドルフ(Hagensdorf)のワイネック(Weinek Wein)にKino_San達ワイン関係者が辿り着いたのは18時頃でした。
元気に試飲をしていてもお腹が空いてしまいます。
試飲は日が変わるまで続きましたが、途中で夕食を食べる事にしました。

が。。。

そこは辺境、多くのレストランは20時ぐらいには終わってしまうのです。

ワイネックの当主マルティンさんのご紹介でKino_San達ワイン関係者が向かったのは、ステインフィルト(Steinfurt)という小さな村のイタリアンです。
ステインフィルトの中心部
オーストリアではイタリアンが流行っているというのか、最近になって急に増えちゃいました。
ウィーンではホイリゲが居抜きでイタリアンに変わってしまっているぐらいです。

そのイタリアンレストラン、ファンデルはガストホフ(Gasthof:日本の民宿)の食堂でもあります。
他の皆様は海鮮のサラダやパスタを注文していましたが、Kino_Sanが注文したのはこれです。
グラーシュ
グラーシュはハンガリー料理がパプスブルクの時代にオーストリアに伝わったものです。
やっぱりハンガリーの方が美味しいです。
元々ハンガリーだったブルゲンラント州です。
少々期待して食べてみました。

うん、美味しくて完食です!!

でも、パスタも美味しそうでした。
やっぱり、イタリアンではイタリアンを食べた方がいいかも、です。



2014年7月23日水曜日

番外編 シュタイヤーマルク州のレストラン コーゲルベルク(Winzerhaus Kogelberg)

ちょっと番外編です。

ドメーネ・ミュラー(Weingut Domäne Müller)に行く前に立ち寄ったレストランです。
ワインサーハウス(Winzerhaus)ですからワイナリー直営のレストランです。←レストランのサイト
意味合い的にはホイリゲも同じですね。
お店の前の看板
とんでもないクネクネの山道を車で走っていたらレストランへの進入道のところに看板だけがあって、それを頼りに入りましたが。。。
その進入道から上がる上がる、車もすれ違えない山道を上がりきったらありました。
レストランの前からの眺め
シュタイヤーマルク州は起状に富んだ地形で葡萄畑も山の上まで続いています。
レストランの裏、山の上の葡萄畑
レストランが標高の高いところで営業していても不思議はない。
Kino_San達ワイン関係者は軽いランチしかとりませんでしたが、日本だとこんな山の上にはないようなかなり本格的なレストランです。
レストラン内部から庭の席を見る
料理も本格的な内容でしたが、Kino_Sanはホワイトアスパラガスのスープとグリーンサラダ、ビールしかいただきませんでした。
グリーンサラダはこの地方特産のかぼちゃのオイルが使われています。
ホワイトアスパラガスのスープ
かぼちゃのオイルと使ったグリーンサラダ
これで10ユーロちょっとです。
レストランなので安いと思います。
日除けの葡萄
庭の席の日除けが葡萄の木というのも嬉しい感じでした。

オーストリアではこんな感じのワイナリー直営レストランが多いです。