2015年5月17日日曜日

感謝や義務の気持ちでは介護は出来ない

最近、強く思うようになった。
自分を産み、育ててくれた親への感謝の気持ち、その親を介護しなければならないという義務感だけでは介護は続かないし、折れてしまう。

介護を職業としている何人かの人から「感謝の気持ちを持て」と言われた。
多分、私は親を感謝していないと感じたのだろう。

それで考た。

何日も、何日も、寝ないで考えた。
(昼間は仕事をしているので、考える時間がない)

私は親に対して感謝の気持ちがないのだろうか?

そして思う。

私は親に対して感謝の気持ちを持っている。
介護しなければという義務感もある。
でも、それだけではない。
それだけでは折れてしまう。

私の名前も忘れ、娘である事も忘れ(父は私を姪だと思っている)、身の回りの事も出来なくなった親を「人」と思えるかだと思う。
「人」と思えば、「人」として最後まで尊厳ある生活を送って欲しいと思うし、そうなるように手助け出来る事は手助けしようと思う。

「人」として誇りを持って最後の時を迎えて欲しい。

私が両親を介護していて思うのはそれだけだ。

それが私の気持ちだ。



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